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Samoa Joe muscle buster in London Sep 2008.jpg

サモア・ジョーによるキン肉バスター(マッスルバスター)

Kinniku-buster.png

落下時のキン肉バスターの体勢

キン肉バスター(キンにくバスター)は、『キン肉マン』とその続編『キン肉マンII世』、及びそれらを原作としたアニメに登場する必殺技の名称。

概要 編集

作中では主に主人公キン肉マンキン肉万太郎が使用する。実際のプロレスでも用いられることがある。

相手の両股を手で掴み頭上に逆さに持ち上げ、相手の首を自分の肩口で支える。この状態で尻餅をつくように着地し、衝撃で同時に首折り、背骨折り、股裂きのダメージを与える。相手を逆さまに肩口に乗せるように抱え上げている体勢はブレーンバスターと似ているが、威力は全く異なり、技の種類としては関節技に近い。キン肉マン自身、プラネットマン戦で「関節を痛めつける技」と述べる。


キン肉マンがプリンス・カメハメから伝授された48の殺人技の一つ。『キン肉マンII世』の冒頭においては、五所蹂躙絡み(ごところじゅうりんがらみ)の名称も与えられ、キン肉族の家宝となっている。

強靭な腰の力と肩・腕力が必要でテリー・ザ・キッドが使おうとした時に、父親のテリーマンから「あれはキン肉族の強靭な筋肉があるからこそ出来る技」と説明されている。ただし、『キン肉マン』「夢の超人タッグ編」や『キン肉マンII世』「究極の超人タッグ編」ではカメハメ(の霊)に師事したテリーマンも使用していた[1]

この技が初めて使用されたのは超人オリンピック ザ・ビッグファイト決勝戦における対ウォーズマン戦であり、首折・背骨折・股裂が一度に集結した完璧な必殺技とされる。

だが「首のフックが甘い」などの弱点があり、「首のフックをはずす(ネック・エスケープ)」や後述のバッファローマン版キン肉バスター破り・リベンジバスター[2]、遠心力で回転させて屋根に炸裂させる新・キン肉バスターなどの手法で破ることが可能。この弱点を克服するために、キン肉マン及び万太郎自身や彼らの好敵手であるアシュラマンスカーフェイスらが自分の技として取り込み、改良に挑戦している。その結果、様々なバリエーションが生み出された。

派生技・関連技 編集

複数の意味を持つダブル・キン肉バスターについては、ダブル・キン肉バスターを参照。

新キン肉バスター(ネオキン肉バスター)
「7人の悪魔超人編」の対バッファローマン戦で初使用。バッファローマン版・キン肉バスター破りで体勢を入れ替えられたキン肉マンが、回転し両手で上昇気流を起こして天井に「着地」する。詳しくは新キン肉バスターを参照。
真・風林火山「山」
キン肉バスターによる風林火山のフィニッシュ。ゲームによっては「裏・風林火山「山」」と呼ばれることもある。風林火山も参照。
イ・ロ・ハ地獄巡り
クリオネマンのxyzクラッシュに対抗して披露。ゲーム等のメディアでは「ハ」の部分がキン肉バスターになることがある。詳しくはイ・ロ・ハ地獄巡りを参照。
口さけキン肉バスター
キン肉マンが「黄金のマスク編」対スニゲーター戦で使用。オリジナル版と違い、相手の上あごと下あごを掴んでキン肉バスターをかける。
サイドキン肉バスター
キン肉マンの技。「黄金のマスク編」の対悪魔将軍戦で使用。詳しくはサイドキン肉バスターを参照。
アルティメット・スカー・バスター
スカーフェイスの必殺技。詳しくはアルティメット・スカー・バスターを参照。
ターンオーバー・キン肉バスター
キン肉万太郎の必殺技。基本的にはキン肉バスターと同じだが、相手の体の向きが前後逆となっている。
マッスル・G(グラヴィティ)
キン肉万太郎の必殺技。相手を捕らえて落下するまではキン肉バスターと同じだが、降下の最中に火事場のクソ力を発動させることにより、強烈なG(加重)が加わり、相手が強風を受けたヨットの帆のように反り返る。その状態で両腕も脚で挟み込んでキン肉バスターをかける(その際相手と自分の身体でアルファベットの「G」を形作っている)。
その威力はキン肉バスターの三つの効果に加え、両腕と肋骨をへし折り、内臓にもダメージを与えるほど。後述のマッスル・エボルシオンの一部としてのマッスル・Gを見たテリーマンの感想は「キン肉バスターが極める五箇所(首・背骨・腰骨・左右の大腿骨)に加え肋骨と内臓を極める七個所極め」。
また、従来のキン肉バスターの弱点であった首からの脱出(そもそもロックする部位は首ではなく、両足を用いて相手の両腕をロックする)やバッファローマンやアシュラマン式の「腕や脚を使う」バスター破りも、不自然な体勢と強烈な重力のために出来ない。現時点では究極のキン肉バスターの進化系となっている。
阿修羅バスター(別名「トリプルキン肉バスター」)
アシュラマンの必殺技。「改良阿修羅バスター」「アルティメット・阿修羅バスター」などの派生技も存在する。アシュラバスターを参照。
バロンバスター
ダーティーバロンの必殺技。キン肉バスターをかけられている最中に、逆に自分の技としてそのままお返しするというもの。

タッグ技 編集

マッスル・ドッキング
キン肉バスターとキン肉ドライバーを合わせた技。詳しくはマッスル・ドッキングを参照。
バスターバリエーションPART5
キン肉マンとテリーマンのタッグ技。「夢の超人タッグ編」宇宙超人タッグ・トーナメント決勝戦(対ヘル・ミッショネルズ戦)で使用。一人の相手を、2人がかりでキン肉バスターをかける。キン肉マンとテリーマンがビッグ・ザ・武道に対して使用し、その正体がネプチューン・キングであることを暴いた。
バスターバリエーションPART6
キン肉マンをはじめとする、バスター系の使い手同士によるタッグ技。ゲーム『キン肉マン ジェネレーションズ』オリジナル技。掛け手はお互い背中合わせに立ち、相手2人の足を片方ずつ持ち、キン肉バスターを掛ける。
マッスル・コラボレーション
サイドキン肉バスターマッスル・ミレニアムを合わせた技。詳しくはサイドキン肉バスターマッスル・ミレニアムを参照。
NIKU→LAP(ニク・ラップ)
万太郎とケビンマスクのタッグ技。「悪魔の種子編」の対ザ・デモリッションズ戦でボルトマンに使用。1人の相手に対して、万太郎がキン肉バスターを、同時にケビンがOLAPをかける。
マッスル・エボルシオン
カオスと万太郎のツープラトン。上部のマッスル・Gとカオスのジャパニーズ・レッグクラッチホールドの組み合わせ。万太郎はマッスル・Gをかけ、カオスはレッグクラッチホールドをかけて空中へジャンプ。カオスはスープレックスで万太郎をリングに叩きつける。一方、万太郎はカオスに自重を掛けることにより、相手の背中を威力倍増で強打させ、さらに相手の脚のホールドの破壊力も倍増させる。

使用者 編集

実際のプロレス技 編集

オリジナル技はエル・マテマティコが編み出したメキシコ式の複合関節技の一種ラ・マテマティカである。いわゆるキン肉バスターの形で持ち上げて締め上げ各関節にダメージを与える。

日本ではサムソン冬木がメキシコ帰還後に持ち込んだサムソン・ストライカーが初となっている。マテマティコの状態から後方へ倒れ込むように投げる技であった。相手の頭部から背面に打撃を与える形はブレーンバスターの変形とも言える。こちらはマテマティカの型からジャンプせずに両膝をマットに着地する技である。

これらは漫画『キン肉マン』中でキン肉バスターが使われるよりも前に生まれている。ただし、作者のゆでたまごの嶋田隆司はTwitter上にて、(ラ・マテマティカが原型ではなく)オリジナル技であると発言をしている[3]

現在、日本のプロレスで使用されるキン肉バスターは、『キン肉マン』からの影響が強い。冬木が危険すぎると一時期禁じ手にしたという側面もある。ただし、漫画と同型で使おうとした場合、受ける側のみならず、かける側にも体の負担が大き過ぎるため、垂直に着地することは難しい。主な使い手としては気仙沼二郎(気仙沼落しの名で使用)[4]やモハメド・ヨネ、池田大輔、大王QUALLTがあげられる。アメリカのプロレス団体TNAでもサモア・ジョーがマッスルバスターとして使用している。

特にモハメド・ヨネは「キン肉バスター」名称の使用にキン肉マンの原作者ゆでたまごの公認を貰っている。また丸藤正道とのグローバル・ハードコア・クラウン戦にて、マットから持ち上げ、尻餅で着地するという完全形に近いキン肉バスターを放ったことがあり、違いがあるとすればジャンプの高度だけである。しかし、彼は後に『キン肉マン 特盛』で「以前、試合でキン肉バスターを使ったら、(相手の)記憶が吹っ飛んでしまった」と語っている。

Aトレインは、相手を抱え上げてから後方に倒れ込むキン肉バスターを使用している。

2009年5月29日に行われたキン肉マニア2009のメインイベントでは、美濃輪育久とキン肉マンが交互にキン肉バスターを掛け合っている。美濃輪は相手を抱え上げてから膝で、キン肉マンは尻で着地しており、美濃輪のキン肉バスターは「掟破りの逆キン肉バスター」と呼ばれている[5]

パロディ 編集

『キン肉マン』以外の格闘ゲームやプロレスゲーム作品でも、キン肉バスターやそのバリエーション技が名前を変えて登場する。ただしフォーム自体は異なる場合が多い。『ボボボーボ・ボーボボ』『銀魂』などの特に集英社の作品でパロディとして使われることもある。

『銀魂』 編集

長谷川バスター
長谷川泰三が電車から出た後、同乗していた銀時に「ヘマやらかすなよ」と言われた矢先に、何かに蹴躓いてたまたま近くにいた女性を掴んでホームから転げ落ちてしまい、何故かキン肉バスターをかけた状態で着地していたため、名付けられた。詳しくは空知英秋#『銀魂』を参照。

SNK作品 編集

蒙古雷撃弾
『龍虎の拳2』で、モンゴル相撲の使い手・テムジンが使用する。
四肢破壊固め
『サムライスピリッツ』シリーズで、柳生磐馬が使用する。

ADK作品 編集

ジーナス・バスター
『痛快GANGAN行進曲』では、地下プロレスラーのシン・ジーナスが使用する。

アークシステムワークス作品 編集

ポチョムキン・バスター / ヘブンリー・ポチョムキン・バスター
『ギルティギアX』シリーズで、ポチョムキンが使用する。

コーエーテクモゲームス作品 編集

抜山蓋世撃
『真・三國無双6』で、黄蓋が無双乱舞として使用する。

ナムコ作品 編集

マッスルバスター
『鉄拳』シリーズで、プロレスラーのキング(2代目)が使用する。
技名不明
『鉄拳5』のキングのエンディングデモで、キングとクレイグ・マードックが使用する。キングがキン肉バスター、マードックがキン肉ドライバー(厳密にはパワーボム)をそれぞれ掛ける。作中に名前は登場しない。

コナミ作品 編集

マッスルバスター
『BATTLE CLIMAXX!』で登場する。

カプコン作品 編集

スカロドリーム
スカロマニアがスーパーコンボ。コンボの一部としてキン肉バスターを使用。『ストリートファイターEX』シリーズで登場。
Wパワーバスター
『ジャスティス学園』シリーズで、ボーマン・デルガドをパートナーにするとバスターバリエーションPART5を使用できる。ボーマンいわく、この技は48の組手をマスターすることで覚えることができる。

ユークス作品 編集

不韻流 阿修羅
『封神領域エルツヴァーユ』では姫野翠が使用する。なお人間である彼女の腕は2本だが、この技をかける時のみ4本生えて6本腕になる。

スパイク作品 編集

筋肉バスター
『ファイヤープロレスリング』シリーズで登場することがある。

脚注 編集

  1. マッスル・ドッキングに入るための技の一部として使用。
  2. 37-164ページ
  3. http://twitter.com/yude_shimada/status/27505213395
  4. 沼二郎はヨネ原人時代からラ・マテマティカを必殺技としている。
  5. 「キン肉マニア2009」に超人たちが集結! ケンコバやバッファロー吾郎、さらにはあの人も参戦した!?

関連項目 編集

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